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イラスト

ios16アップデート!絵師向け神機能「被写体切り抜き」を試してみた

9月13日にios16が公開されました。
新たに実装された「被写体切り抜き」で画像の切り抜きが簡単に出来るようなったということでさっそく試してみました。

被写体切り抜きを試す

やり方は切り抜きたい対象をタップ、たったこれだけ

切り抜いた画像を確認してみます。

左:元画像 右:切抜き後画像(※背景はグレーで着色)

背景透過で確認
鉛筆で描いたアナログ線かつキャラクターと背景を同系色で塗ったイラストなので被写体とそれ以外の判定は割と難しい部類だと思いますがかなりの精度で切り抜かれています。
下記のように切抜きが苦手なケースも確認できました。

  • 被写体の内側にある小さな領域は切り判定されないことがある
  • 被写体と背景色がほぼ同じ色の箇所は切抜きされることがある
こんなに簡単に切り抜きできるのは驚きです

1枚絵から作る動画向けのサムネイル画像も、物凄く簡単に作れました。
サムネ作りのメイキングを分かりやすくコチラの動画にまとめたので参考にしてみて下さい。

被写体の判定基準を探ってみる

他の画像も切り抜いてどのように被写体が判定されているのか探ってみました。


■キャラ+エフェクト付き画像

  • キャラと重なったエフェクトの一部が被写体判定された
  • 同じ重なりでも主線が濃く境い目がはっきりしている箇所は正確に切り抜かれている

■キャラ+部分背景画像

  • 部分背景も被写体として判定された
  • 境界がはっきりしていない箇所は流石に難しい印象

■額縁入りイラスト

  • 額縁も含めた被写体として判定されている
  • 上の画像から黒い背景部分を削除して切抜きを行うと、キャラのみが被写体として選択された

切り抜き結果を踏まえるとこんな感じでしょうか

  • 被写体の内側となった箇所の切り抜きは、そのサイズが小さくなるほど切抜きされない確率が高くなる
  • キャラと重なった箇所について、キャラとの色の差が大きいほど切抜き精度が高くなる
  • キャラと繋がる、あるいは周りを囲む領域と背景がある場合、その領域を含め被写体として判定される
基準から近き距離にある境い目だけで判断している訳じゃないのが興味深い。
兎にも角にもスマホでサクッと切り抜けるのが凄く楽しいです。
例に挙げたサムネ作りのようにどんどん活用していきたいと思います!