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【レビュー】メタルペンシル metacil(メタシル)はイラスト制作に使えるか?

こんにちは、Komaroです。
6月に発売されたばかりの新商品『metacil(メタシル)』をゲットしました。
削らず16km筆記可能! 芯まで金属なのに「書ける」「消せる」となんだか強そうなポイントに加え、鉛筆に比較して擦れに強く水彩に滲まないという絵描き的にも大変気になる製品説明。
実際に使ってみてイラストを描く上で気になるポイントをまとめてみました。

どんな紙に描けるの?

メタシルの線の濃さは2H相当となっていますが、口コミ見て頂けると分かる通り評価がバラバラ。

紙質でかなり変わってくる性質みたいですね。
幾つかの用紙でメタシル、鉛筆2H、鉛筆4Hの描画を撮影して見比べてみました。

コピー用紙


コピー用紙での描画テスト結果
鉛筆2Hと同程度の濃さになりました。

ノート


ノートでの描画テスト結果
鉛筆2Hと同程度の濃さになりました。

スケッチブック(ダイソー)


スケッチブック(ダイソー)での描画テスト結果
線が薄く実用にはならない結果に。

スケッチブック(マルマン)


スケッチブック(マルマン)での描画テスト結果
しっかりした厚みのある紙ですが、こちらも線が薄く実用にはならない結果に。

水彩紙


スケッチブック(マルマン)での描画テスト結果
水彩イラストなら一番使いたい紙、残念ながら線が薄く実用にはならない結果に。

水に強い紙程薄くなるという残念な結果に…

擦れ具合やにじみをテスト

メタシルで描いた線がどれくらい擦れ、滲みに強いかテストしてみました。

擦れ具合の比較


擦れ具合テスト結果
ノートに図形を描いて擦ってみました。
鉛筆に比べると周囲の汚れが少ない結果に。

擦れに強いのは良いですね!

にじみ具合の比較


滲み具合のテスト結果
一番濃く描けたコピー用紙に水彩で着彩し、滲み具合を比較してみました。
鉛筆に比べると、滲みや色移りが殆ど無い結果に。

ラフ画を描いてみました

コピー用紙限定ですが、水彩で綺麗に塗れる形に。
本格的なイラストには向かないものの、簡単に色を乗せるラフ画だったら向いてますね

裏技的な使い方

色々試す中で、水彩を塗った後ならメタシルの線が濃くなることが分かりました。


ガッシュ、透明水彩後の濃さの変化
ベースに塗ったガッシュの上からであれば、消しゴムや、水彩の着彩が出来るので、水彩紙でメタシルが実用レベルまで持っていけます。
透明水彩は線が濃くはなりますが、水彩を重ねると水彩と一緒にメタシルの線も流れてしまうのでベースには向いていない形です。

水彩画にイラストを描く

裏技的な使い方でイラストを描いてみました。


ガッシュ(グレイ)をベースとして塗ったあとメタシルで描画、水彩で着彩しています。
この手順なら水彩画にメタシル使用が実用レベルまで持っていける感じです。

なんとか使えましたが、水彩紙なら鉛筆2Hとほとんど差は無いので鉛筆の方がお手軽(;’∀’)

まとめ

向いている紙、向いていない紙があるものの、工夫すれば鉛筆以上の効果がある。
まだまだ実験的な文具だけど色々試すのも面白いというのが今回使ってみた感想です。

新しい文具に触れてみたい方は特にオススメです!
Amazonだとプレミア価格になっていたりするので、購入の際は注意してくださいね~